副業という形であっても、FXを始めたら意識しておきたいのが、確定申告です。本業を持ちながらの副業であれば、利益が20万円を超えなければ確定申告の必要はありません。
そのため、申告や税金については20万円以上の利益を出せるようになってからで良いと考える人も多いでしょう。しかし、20万円を超える利益が出なかった場合でも、申告をしておいた方が良い場面があります。それが大きな損失を出した場合です。
損失が出た場合の申告は、義務付けられている訳ではありません。
ただ、FXによる損失は、申告をしておくことで翌年以降に持ち越すことができるようになります。副業代わりにFXを始め、大きな損失を出したら、その時点で取引を完全に辞めてしまうという人も多いでしょう。
今後、投資と関わらないつもりでいる場合は、無理に申告をする必要はありません。ただ、継続してトレードを行い、損失を取り戻していきたいと考えるのであれば、損失があることを申告しておくことがおすすめです。
初めの年に大きな損失を出し、翌年に大きな利益を出した場合、損失に関する申告をしていたかどうかで税金が大きく変わります。
申告をしていれば、前年度の損失を控除することができるため税金を大きく減らすことができます。
それに対し、損失を申告していなかった場合は、利益に直接税金がかかってくる状態となるため、多くの税金を支払わなければいけません。
それだけに、一時的ではなく継続してFXを続けていきたいのであれば、損失もしっかり申告しておくことがおすすめです。
そんなFXの損失といえば、詐欺被害に遭った金額も含めて良いのではないかと考える人もいるでしょう。
FX関連の詐欺は多く、注意をしていても詐欺被害に遭ってしまうという人は珍しくありません。ただ、そんな詐欺被害による損失は、控除の対象とならないものです。そのため、確定申告の際に有効となることはありません。
詐欺被害に遭えば、ただお金を失うだけになってしまうため、FXを始める際には口コミなどを参考に業者やツールを選ぶなど、安全な取引を心がけておく方が良いでしょう。口コミは、確定申告で使える経費を確認したい時などにも役立ちます。
FXは、口座開設手続きさえ完了すれば、誰でも気軽にトレードを始めることができます。ただ、利益が出れば申告が必要となってきます。申告のコツを覚えておけば、大きな節税にも繋がるため、FXを始める前には申告や税金について学んでおいて損がありません。